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水苔おうえん隊

 10月もあっという間に半ばを過ぎて田の原からの登山シーズンは終わりました。風は冷たく人影も少なくなりました。

 昨日は Roots Ontake の面々と 今年最後の笹刈りをしました。木道周辺で黙々と地面と向き合い 水苔の周りにある笹を丁寧に取り除いていく とても地味~な作業です。良い天気になり、腰を時々伸ばして 御嶽山を望みながら作業をすることができました。

 水苔は光合成をおこなう細胞の他に 表面に穴のある空洞になった細胞を持ち、そこに沢山の水を貯えることができるのですね。  田の原湿原をとり戻していくために 無くてはならない とても大切な植物なのです。霧ヶ峰では 8mもの厚みがあり、日本を代表する八島ケ原湿原を作っています。田の原の わずかに残る池塘の 水苔たちのおうえん隊。一日に出来る作業はわずかですが、水苔たちもほんの少しづつ応えてくれます。その変化をしっかり見つめていきたい。

 雪に閉ざされる冬を越え、来年の雪融けの頃 水苔たちがどんな答えを出してくれるのか。モウセンゴケやクロユリ、コバイケイソウがどんな答えを出してくれるのか とても待ち遠しい… こんど 田の原自然公園内で地面にへばりついている 水苔おうえん隊を見かけたら、にんまりお声を掛けてください。きっとにんまり微笑みかえすことでしょう(笑)

 今年最後の作業を終え みんなでお疲れ様~と声を掛けあい、ゲレンデを下りていくと 空にまん丸お月さん… それぞれが車を止めて写真に収めていました。大きなまん丸お月さんです!